靴を買ってみた

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今年5月の記事で、過去記事シリーズ22として追記修正して掲載しています。


 今年の夏に向けてスニーカーを購入する事にして庶民になりすまし、ドンキにて物色した結果2000円程度の靴を手に入れた。

 靴に関しては特に強い要望もなく履いて歩ければいいのだが、歩くことを前提にすると、これ迄の靴は向いていないという事を昨年から思っていたからだ。
 とはいっても何万円も出してウォーキングシューズを買う程のめり込んではいないため、手にする事の出来る商品は数えるほどしかなく、他の店を見て回ろうとの考えも、そんなに変わらないと却下される事によって速やかに相棒が決まる事になった。

 靴といえば子供の頃に履いていた靴を、たびたび思い起こすことがある。

 小学校入学以前の遊びといえば、そこら辺を数人の群れで走り回る、鬼ごっこ・かくれんぼ・虫取りが基本である。

 今みたいに設備の整った公園なんぞ無いので、今は無いが亀田八幡宮の横にあった池(水たまり?)や工場跡の廃墟が中心で普段は近所の空き地などが活動の拠点となる。

 その時に履いていたのが100%ゴムで出来た薄っぺらい短靴である。
 この靴は非常に優秀で、水陸両用のポテンシャルを持ち、手入れに関してはチャチャッと簡単な水洗いのみで、数十分後には何事もなかったかのように蘇る強者であった。

 そのため使用する者には遠慮という概念は存在せず、水たまりや泥等のありふれたものは障害などになる筈もなく、お構いなく目標に向かって直線的に進む事ができた。

 必要とあれば池の水の中でゆらゆらと、くゆらせる事によりHPが半分以上回復するスキルも保有していた。

 ただしゴムという薄い板状の特性を持つ構造であるため、足の動きで生じる僅かな上部隙間からの靴内部への侵入物を防ぐ事が出来ず、数十分ごとの砂利などの排除が必要だった。

 また、短靴という形状が水辺でのヒルの攻撃の戦法の一つである、くるぶしあたりへの吸い付きに弱かったため、十分に注意する必要があった。

 その他として、絶対避けなければならない物が、当時の町中に沢山居た、馬の落とし物である。

 ありとあらゆる道で地雷が設置されているようなものである。

 当時の飼い主は一緒に行動をしてはいたが、ビニール袋なんぞ持っておらず、お持ち帰りなんて事は無い。

 (持っていても入りきれないと思うが・・・)詳しい説明は省くが、この物体の危険な所はニュルっと滑る事と臭い事である。

 また悲しい事に致命的な弱点がこの靴にはあった。

 それは靴底も薄いゴムだったため、走行中に小石などに思いっきり乗り上げた場合、石の形状にもよるが痛い・ものすごく痛いのである。

 つまり自分たちの時代には余り存在していなかったガラスの破片や、釘などを踏みつけた場合は悲惨な結果が予想される訳で、裸足が限定となる装備品であった。

 もう一度履いて走り回ってみたいなあと思うが、ジジイ一人でゴム単履いてニコニコしてる様子を想像してみてくれ、思うだけにしておこう。

現在も100%ゴムの短靴は存在しており現状に対応できるように進化しております