おやじは何を見つめているのか?

        おやじは何を見つめているのか?
 
 君は何を今見つめている?

 ぬれた瞳でなくしたものを見続けていても、どうしようもないと分かっていて、つい何度も思い出してしまう若い頃と同じで、おじさんだって見続けているものが有ると思う。
 失った夢か、恋か、いや今の俺はお腹のポッコリを見つめている。

 若い時は、確か6つに分かれていた筈なのに、今は仲良く協力し合って一つの山を形成している様である。

 腕の筋力も落ちて、ふにゃっとしているし、お顔の年輪も増えている。

 もう青年ではないので、一部のマニアックな方たちを除けば普通の事なのだろうけど、なぜか気になってしまうのは、俺だけか?

 毎日動いていれば、ある程度進行を遅くできるとは分かっているが、その気力はないに等しい。

 啄木がじっと手をみているのと比較しては失礼だが、同じように自分の理想ではない物をつい見つめてしまうのである。

は今日、天気が良かったのに散歩に行かなかったのである。遅い昼食をとったためか、つい面倒になってしまったという、ただのいい訳である。

 そうだよな~ クラブ活動で一日走り回っていた時に比べると、高校を出てからその運動量の少なさは激減である。

 そんな状況で立ち止まっていて筋肉なんて付く筈がないのが当然だと思うから、せめて、せめて散歩だけは続けようと思っていたのにと後悔しながら「太陽がくれた季節」を思い出したのです。

 そういえば、甲斐バンドの熱狂(ステージ)という歌を散歩中に何度も聞いて覚えたと思っていたのだが、歌ってみるとしっかり覚えていない事がわかった。

 これはひょっとすると、今でも分かっているつもりの物が、実は忘れているという事が考えられるが、一つ一つ質問でもしてもらわないと、何が分からなくなっているかさえ分からないという状況ではないのかと思う。

 人間は20歳頃をピークとして1年ごとに10万個単位で脳細胞が減少していくため仕方がない事なのだが、つい、脳よお前もかよと言いたくなる。

 しかもおまけもついて来るしまつ。アルコールの摂取量により、脳細胞減少や脳出血のリスクが対比して高まるという説があるからだ。  
 神よ、あなたの試練は私からいくつ大切な物を奪っていくのか?

 仏様よ、いい事だって少しはしているんだから、蜘蛛の糸は人数分垂らしてくださいね?

 座敷童さん、2等でいいから、宝くじお願いしますね?

 貧乏神さんは落ち着きすぎでしょう、家賃払ってないんだから今年こそは出て行ってもらいますからね?

 あ~、せめて自分の手で大切な物を失わないようにしていこうと思った、おやじでしたw

熱狂(ステージ)リンク